無痛分娩無痛分娩|神田マタニティクリニック 大阪府吹田市産婦人科 自然分娩、安全な出産がモットーです。江坂駅からアクセス便利です。

無痛分娩の解説

当院では自然分娩を推奨していますが、痛みへの不安が特に強い方や前回のお産の痛みで恐怖感が特に強い方には、硬膜外麻酔を併用したいわゆる無痛分娩を実施しています。
無痛分娩と言われていますが、実際は痛みを完全に無くすようには致しません。除痛分娩や和痛分娩と呼ばれているように、8~9割位の痛みを取るようにして、1~2割ぐらいの痛みは残る程度にするのが理想的な方法となります。痛みを取る程度は使う薬の量の調整で決まるので、手術ができる程に痛みを完全に無くすようにすることも可能ですが、そうすると薬が効きすぎて麻酔状態となり足が動かなくなる上にお産をするのに重要な「きばる」という力を込めることが充分にできなくなるので、分娩進行が滞りやすく望ましくありません。 8~9割程度まで痛みを取り除くようにすれば、痛くて辛いと思われる方もほとんどおられません。その程度であれば、力を込めてきばることもしっかりできるのでお産をするのにちょうど良いと考えられています。

当院での過去10年の無痛分娩の診療実績

総分娩数 緊急帝王切開 緊急帝王切開率予定帝王切開経膣分娩麻酔実施率硬膜外麻酔
(無痛分娩)
2011781547.47%586691.35% 9
2012833516.68%697132.10%15
2013841476.03%617333.14%23
2014879607.55%847352.99% 22
2015905455.51%897711.56%12
2016882567.02%847423.77%28
2017889435.42%967505.20%39
2018854314.13%1037202.36%17
2019814324.40%866962.01%14
2020842516.70%817108.03%57
8520 470 6.10% 811 7239 3.26% 236

過去10年の無痛分娩数

無痛分娩の種類

初産婦 経産婦
自然陣痛後の無痛分娩 (良い点)
自然陣痛のため円滑に進みやすい。

(悪い点)
△担当医師によっては麻酔対応ができないことあり。
△時間外や休日だと割り増し料金あり。
(良い点)
自然陣痛のため円滑に進みやすい。

(悪い点)
△担当医師によっては麻酔対応ができないことあり。
△ 時間外や休日だと割り増し料金あり。
△ 進行が早く硬膜外麻酔が間に合わないことも多い。
△素早く効果が出すために調節性の悪い脊椎麻酔で対応することもあり。
計画無痛分娩 (良い点)
入院の予定を組みやすい。
注!2021年12月以降予定日の方は、受け付け休止中です。

(悪い点)
△ 陣痛のない状態から陣痛促進剤を使うので、初産婦は分娩まで数日間かかることも多く、入退院を繰り返すこともある。
(良い点)
予定通りに進むので立ち会いなどの予定を組みやすい。平日に予定を組むことで、割り増し料金なく受けることができる。

(悪い点)
△ 陣痛促進剤を使うので分娩まで時間がかかることもある。とはいえ経産婦は多くの場合は当日に出産に至る。

上記の表のように、それぞれ良い点と悪い点があります。
自然陣痛後の無痛分娩もできる範囲で対応するようにしますが、その時の担当医によっては対応できないこともあります。そのため確実に硬膜外麻酔を受けたい方に対しては計画無痛分娩をお勧めしております。なお初産婦の計画無痛分娩は当院のベッド数の制約の都合、2021年12月以降予定日の方は受け付けを休止しています。

当院での取り扱い

2021年12月以降が予定日の方より、無痛分娩の取り扱いを一部変更し、初産婦の計画無痛分娩の取り扱いを休止します。

初産婦 経産婦
予定日2021年
11月以前の方
計画無痛分娩可能
(基本は40週以降)
△陣痛が来てからの無痛はできる範囲で対応。対応できない場合もあります。   
基本は計画無痛分娩
(38~39週ごろ)
▲陣痛が来てからの無痛はできる範囲で対応しますが、進行が早いので間に合わない事も多くお勧めしません。
予定日2021年
11月以降の方
×計画無痛分娩は休止(注*表の下参照)
△陣痛が来てからの無痛はできる範囲で対応。対応できない場合もあります。   
基本は計画無痛分娩
(38~39週ごろ)
▲陣痛が来てからの無痛はできる範囲で対応しますが、進行が早いので間に合わない事も多くお勧めしません。

*解説;2021年12月以降が予定日の初産婦で無痛分娩希望の方へ (2021年4月22日)
2021年12月以降予定日の方より、初産婦様の計画無痛分娩の取り扱いを休止します。経産婦様に対しては変わらず計画無痛分娩を実施します。
現在当院ではベッド数の制約があり元より分娩数を制限していますが、無痛分娩の告知をHP上で行ってから当院での無痛分娩希望者がさらに大幅に増えてきています。このままでは病床が不足しますので誠に申し訳ありませんが、初産婦の計画分娩は特に入院期間が延びる傾向が強いため、初産婦の計画無痛分娩の取り扱いは休止させて頂くこととします。 初産婦でも計画ではなく、陣痛が来てからの無痛分娩を希望される方へは、今まで通りできるだけ対応しますが、麻酔対応可能医師が不在の際は待ち時間が発生したり、出張中などで受けれないこともある事をご承知ください。また、夜間早朝(20時から8時)や休日は50%の割増料金が発生します。

Q&A

どのようにしますか?痛いですか?
標準的な方法として、硬膜外麻酔(Epidural Anestesia)を行います。以下の図のごとく、ちょうどおへそ位の高さで背中側から局所麻酔をして薬剤を注入するための細いチューブを硬膜外腔に挿入し留置します。
スムースに運べば10分足らずの処置です。ただし、その後麻酔の聞き具合をチェックして、効きすぎないかを確認してから、実際の薬が効き出すまでは1時間弱かかります。細い針での局所麻酔はチクッとしますが、元々鈍感な場所への注射なので腕の採血よりも痛くありません。
分娩中、本当に痛くないですか?
麻酔薬の効果は人により異なりますので、硬膜外麻酔を始めても、なお痛みを強く感じられる方はいらっしゃいます。
その際は遠慮なく、痛いことをお伝えください。痛みに応じて薬量を調整して痛みを緩和するようにします。
費用はいくらですか?
硬膜外麻酔及び麻酔管理の費用は初産婦:18万円、経産婦:12万円です。保険診療ではなく自費診療となります。
夜間早朝(20時から8時)や休日の硬膜外麻酔の処置の場合は5割増し(合計で初産婦:27万円、経産婦:18万円)となります。
経産婦で確実に無痛分娩を受けたい方には平日の計画無痛分娩をお勧めしており、それであれば割り増しはかかりません。
経産婦はどうして計画分娩がいいのですか?
経産婦の場合、痛くなってから産まれるまで、お産が一気に早く進むことがよくあります。
前述のごとく実際の効果を発揮させるまで1時間程かかるので、痛くなってから麻酔を申し込まれても麻酔が効き出すころには産まれてしまっていることも起こりえます。脊椎麻酔という即時に効く方法を使うことも可能ですが、調節性が悪いので硬膜外麻酔に安全面で劣ると言われます。そのため、経産婦には痛い時に十分な麻酔の効果が得られますよう、入院日を決めて陣痛を起こしながら同時に麻酔をするという計画無痛分娩をお勧めしています。通常、38週前後で行います。
初産婦は、陣痛が来てから無痛分娩を受けるのと計画無痛分娩とどちらがいいのですか?
初産婦の場合、自然分娩であれば痛くなってから産まれるまで平均で12時間ぐらいでお産になります。分娩進行が円滑であるという点では、自然陣痛後の無痛分娩が理想的です。ただし、当院ではその時の分娩担当医によっては無痛分娩に対応できない場合もあります。対応可能医師が呼ばれて対応することもありますが、出張などで対応できないこともあります。
初産婦の計画分娩は陣痛がない状態から、子宮口を拡げ陣痛を薬で起こすので本格的な陣痛がおきるまで時間がかかることも多く、通常予定日以降で行いますが、産まれるまで2.3日かかることが一般的で、特に陣痛の反応が悪い際は一旦退院になり再入院となることもあります。当院はベッド数の制約の都合、2021年12月以降が予定日の方の初産婦の計画無痛分娩は休止しています。
いつ申し込むといいのですか?
いつでも結構ですので、受けたいと思いになられるようであれば早めに外来受診の際にその旨を伝えてください。
同意書をお渡ししますのでご理解の上で提出ください。麻酔は主に神田が担当しますので、37週の妊婦健診の際は院長の外来を受診してもらい、麻酔や入院のスケジュールを相談してもらいます。
神田院長自身は無痛分娩を勧めますか?
入院のご案内の項にも記載していますが、自然分娩は皆様に備わった力です。太古からの命が紡がれて、自らが主役として生命を次世代に繋ぐ神々しいひとときを余すことなく感じることは、紛れもなく特権であり、痛みはあれどご褒美であると思います。
一方、医学の進歩に伴い麻酔の力に頼りたくなる気持ちもわかります。他方、マラソンランナーには脳内麻薬が放出されランナーズハイを感じると言いますが、分娩に臨む妊婦様にも個人差はあれど似たような機構があり思ったほど痛くないのだと思います。
初めての出産の方には、まずは前向きに自然分娩にトライされるのが良いと思います。どうしても痛みが辛い場合に無痛分娩をされるのは良いと思いますが、実際にそこまで必要と感じられた方は、経験された妊婦さんへの聞き取りの結果では約2割を切るぐらいかと思います。8割以上の方は「麻酔をしなくても問題なく出産に至った。」あるいは「痛いのは痛かったが自然分娩を経験できて良かった。」と言ってくれます。次に、経産婦様におかれては、自らの経験より「もう痛いのは要らない。」、「嫌だ。」と思われるようであれば計画無痛分娩を予算と兼ね合いで決めていただくと良いと思います。
わかりやすく言うと、私自身が妊婦なら1回目は自然分娩チャレンジ(無理と思うようなら途中から無痛に切り替え)、2回目以降は前回の出産経験より計画無痛分娩にするか自然分娩にするか決めると思います。
トラブルはないですか?
当院での過去250例以上のケースでは一度も大きなトラブルやダメージを残すことはありませんでした。しかし一般的には以下のようなことが言われています。 よく起こる副作用としては、①足の感覚が鈍くなったり足の力が入りにくくなる② 低血圧③ 尿をしたい感じが弱い、尿が出しにくい④ かゆみ⑤ 体温が上がる等が言われています。
まれに起こる問題点としては以下の通りです。
  • 麻酔のチューブが入らない
    脊椎の形に個人差があり狭くて入らないことがまれにあります。
  • 硬膜穿刺後頭痛
    約100人に1人程度ではありますが、硬膜外腔に細い管を入れるときに硬膜を傷つけ、頭痛が起こる場合があります。血管内に麻酔の薬が入ってしまうことやお尻や太ももの電気が走るように感じることがある。
  • 脊髄くも膜下腔に麻酔の薬が入ってしまうこと
    硬膜外腔へ管を入れるときや分娩の経過中に、硬膜外腔の管が脊髄くも膜下腔に入ってしまうことが、まれにあります。 脊髄くも膜下腔に薬が投与されると、麻酔の効果が強く急速に現れます。
  • 硬膜外腔や脊髄くも膜下腔に血のかたまりや膿のたまりができること
    数万人に一人と非常に稀ですが、麻酔の薬が投与されるべき硬膜外腔や脊髄くも膜下腔に、血液のかたまりや膿がたまって神経を圧迫することがあります。 永久的な神経の障害が残ることがあるため、できる限り早期に手術をして血液のかたまりや膿を取り除かなければならない場合があります。 正常な人にも起こることがありますが、血液が固まりにくい体質の方は血のかたまりができやすいので、 硬膜外鎮痛を行うことができません。
  • 血液中の麻酔薬の濃度がとても高くなってしまうことより、ごく稀ですが人によって局所麻酔薬中毒といってけいれんを起こしたり強い不整脈が出ることが起こりえます。硬膜外腔にはたくさんの血管があり、硬膜外腔へ入れる管が血管の中に入ってしまうことがあります。 入った際は血液の逆流を認めたり、特有の症状が発生するのでほとんどの場合はカテーテルを入れ替えることで予防できます。硬膜外腔に入れるはずの麻酔薬が血管の中に注入された場合や、血管内に注入されなくてもお母さんに投与される局所麻酔薬の量が多くなった場合には、耳鳴りが出たり、舌がしびれたり、血液中の麻酔薬の濃度が高すぎることを示す自覚症状がでますので早めにお伝えください。

開示すべき無痛分娩施設情報について

医療法人琢生会 分娩施設情報

郵便番号 564ー0063
住所1 大阪府吹田市
住所2 江坂町3−31−5
電話番号 06-6330-1135
無痛分娩に関する情報公開 情報の最終更新日 2021/1/20

注:妊娠分娩の取扱状況や診療時間等について、必ずお電話で事前に御確認ください。

勤務医医師数(2021/1/7 現在)

常勤医 非常勤医 合計
産婦人科医師数 3名 9名 12名
麻酔科医師数 0名 0名 0名
合計 3名 9名 12名

分娩取扱実績(2020/1/1~2020/12/31)

全分娩取扱数 842件
非無痛経膣分娩件数 655件
無痛分娩件数 57件
帝王切開分娩件数 132件

無痛分娩に関する対応方針とマニュアル等の整備状況

希望による無痛分娩の受け入れ有無 あり
無痛分娩の導入対象 原則は計画分娩だが自然陣発にも可能な限り対応
鎮痛の方法 硬膜外麻酔
硬膜外麻酔実施の有無 あり
CSEA実施の有無 あり
無痛分娩の標準的な説明文書のウエブ公開の有無 あり
説明文書による同意取得の有無 あり
無痛分娩マニュアルの有無 あり
無痛分娩看護マニュアルの有無 あり

無痛分娩に関する設備及び医療機器の配備状況

麻酔器の有無 あり
除細動器(又はAED)の有無 あり
母体用生体モニターの有無 あり
蘇生用設備・機器の有無 あり
緊急対応用薬剤の有無 あり

危機対応シミュレーションの実施の有無とその内容

実施の有無 あり
具体的な実施内容(実施ありの場合のみ) 院内でシュミレーションを勉強会として実施
母体急変に備えた対応策
最終実施日 2019/10/15

無痛分娩麻酔管理者について

氏名 神田 宏治
所有資格 日本産婦人科学会産婦人科専門医 / 日本専門医機構認定産婦人科専門医
麻酔科研修歴 研修施設名:大阪医科大学付属病院麻酔科
研修期間 :1998-11-01 ~ 1999-04-30
指導医名 :森秀麿
経験症例数 全身麻酔 :125
経験症例数 硬膜外麻酔:99
麻酔実施歴 実施施設名:神田マタニティクリニック
実施期間 :2006-6-01 ~ 2020-12-30
経験症例数:静脈麻酔  1550
経験症例数:脊椎麻酔  1736
経験症例数:硬膜外麻酔 252

無痛分娩に関わる助産師・看護師について

無痛分娩研修修了助産師・看護師数 0 名
NCPR資格保有者数 7 名

有日本産婦人科学会偶発事例報告・妊産婦死亡報告事業への参画状況

日本産婦人科医会偶発事例報告への参画の有無 あり
妊産婦死亡報告事業への参画の有無 あり
当院での硬膜外麻酔(無痛分娩)について